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臨床研究部

臨床研究部長挨拶

臨床研究部長
川中 博文

 医薬品の治験に関しては平成9年よりGCP(Good ClinicalPractice)省令が施行されたことにより治験の倫理性および科学性は大きく向上しました。しかし、その一方で医療機関の実施体制が当時は十分でなく治験実施件数は減少することになりました。そのような状況を改善するため、文部科学省と厚生労働省の共同のもと平成15年4月より「全国治験活性化3力年計画」、さらに引き続き平成19年4月より「新たな治験活性化5力年計画」が施行されました。その結果、当院におきましても企業主導治験の受託・実施に関しては治験管理室を事務局として体制が整備されました。しかし、今般の5ケ年計画では、標題が「臨床研究・治験活性化5ケ年計画2012」とあるように「治験活性化」のみならず、「臨床研究」の活性化にも重点が置かれています。すなわち市販後のエビデンスの創出や適応拡大、医療機器の改良のほか、手術や放射線治療等を含めた医療技術の向上のための臨床研究についても推進すべきであるとされています。
 従いまして、これからの臨床研究部が担うべき使命は「職員一人ひとりが実地臨床に埋没することなく学会・研修参加等を通して臨床研究に関する知識・技術を習得し、自ら臨床研究を考案し新たなエビデンス作りに参画できるような体制整備」の牽引役にあると考えています。少子高齢化が不可避のわが国において、その時代の先端を行く地域の中核病院からエビデンスを発することが将来の日本の少子高齢化医療の指針作りに寄与するものと確信しています。