診療科・部門

救急科

治療方針

専門領域

 救急科は、救命救急のスペシャリストですが、その専門領域は一言で言えば、“Shock&Trauma”です。
 心肺停止(CPA)の他、原因不詳のショックや意識障害、損傷部位や損傷程度の不明な重症外傷では、診断確定を待たずに迅速な蘇生や緊急治療が求められます。
 救急科では、このような重症救急患者様に対し、診療各科と連携・協力して高度な救急医療を行っています。
 また、地域の実情に即し、既存の診療科に振り分けることが困難な救急患者様や、複数診療科にまたがる急患患者様の診療も担当しています。
  ・CPA(心肺停止)
  ・多発外傷
  ・重症熱傷(気道熱傷を含む)
  ・複数診療科にまたがる重症救急疾患

診療体制

 平日日中:
 ER体制 救急科専門医による救急初期診療。各診療科と連携して専門的な救急診療を行っています。また、ICU(特定集中治療室)HCU(ハイケアユニット)と連携して迅速な集中治療を開始します。

 当直体制 当直医2名(内科系、外科系各1名)。
 夜間、休日(土曜・日曜・祝日) 救急科を含む各科オンコール体制

災害医療

 当院はDMAT指定医療機関として、積極的に災害医療を展開していますが、救急科は、その中核的存在で、災害医療活動を統括しています。
 平成23年の東日本大震災では、国立病院機構災害医療班として、平成23年4月3日から6日間、宮城県旦理郡山元町で被災地医療支援活動を行いました。
 平成28年の熊本大分地震の際も、4月15日から4日間、国立病院機構熊本医療センターでDMAT(災害医療チーム)として、益城町体育館では国立病院機構災害医療班として被災地医療支援活動を行って来ました。

メディカルコントロール

 救急医療は現場から始まります。病院到着までの病院前救護(プレホスピタルケア)は救急医療の重要な要素であり、その活動を医学的に検証したり、その担い手である救急救命士の養成や教育を行うことも、救急科の重要な業務です。大分県東部ブロック(別府、杵築速見、国東)北部ブロック(中津、宇佐、豊後高田)日田玖珠地域の事後検証会議に参加する他、救急救命研修所・大分県消防学校での講義、病院実習の指導を行っています。

救急ワークステーション

 別府市では昨年4月から「救急ワークステーション」事業が始まりました。
 救急隊が病院に派遣され、待機中は救急科専門医の指導のもと病院実習を行うとともに、重篤事案では救急科専門医が同乗してドクターカーとして出場するというもの(派遣型救急ワークステーション)で、当センターは市内2病院とともにこの事業に参加しています。

ドクターヘリ対応

 平成25年(2013年)10月から運用を開始したヘリポートには、大分県ドクターヘリ等により今まで156名の救急患者様が搬送されており、従来の救急搬送では救命が困難であったと思われる重篤救急患者様を、多数救命することができるようになりました。
  今後も、別府市消防本部のご協力を得て、安全運航に細心の注意を払いつつ、大分県の広域救急搬送の拠点として、また、災害時の搬送拠点としての役割を果たしていきたいと考えています。

院内救急対応

 入院中の患者様の急変に迅速に対応し、蘇生・緊急処置を行うとともに、院内急変対応能力向上を目的に、院内研修(患者急変対応シミュレーション教育、BLS研修、ICLS研修)を行っています。平成24年(2012年)3月に始まったM&Mカンファレンスは、すでに54回を数え、院内急変防止のための多職種合同カンファレンスとして定着してきています。