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倫理委員会

平成25年度 第6回委員会審議平成25年12月24日

申請者 リウマチ科医長 末永 康夫
2013−018
関節リウマチにおける薬剤性肺障害発症に関わる遺伝子の探索
申請の概要
医療行為及び医学研究の目的
関節リウマチ(RA)には時に重篤な合併症として間質性肺病変(ILD)の発症をみることがある。また、その一部は薬剤誘発性である。本研究は、一塩基多型解析法を用いて間質性肺病変などの合併症を含むRAの病態や薬剤性肺障害などの有害事象を含む薬剤応答性に関わる遺伝的素因を探索することにより、抗リウマチ薬の選択基準の作成に寄与するとともに患者生命予後の改善を図ることを目的としている。
RA患者を対象に末梢血を採取し遺伝子解析を施行する。同時にその臨床情報を収集し、その関連を解析する。
判定 承認 本報告は全員一致で承認された。
申請者 看護師長 藤井 栄
2013−019
ICUにおける患者が体験した不眠の様相に関するインタビュー調査研究
申請の概要
医療行為及び医学研究の目的
 ICU患者にICU症候群が問題となることは多方面から研究され、その症状のひとつとしてせん妄が注目され、早期発見と適切な対処のためにせん妄研究が数々行われている。ICU症候群の発生率はICU入室患者の10〜20%と言われ、せん妄発生要因などが調査されているが、その発生率は以前として減少しておらず、発症時の対処も対症療法が中心である。
ICU症候群の前駆症状として「不眠」はしばしば出現し、その不眠の原因は、疾患による症状や治療の影響、予後への不安や慣れない環境、挿入されたチューブ類による拘束感、疼痛などであると言われている。また、ICU症候群は不眠が24時間以上持続した後、2〜3日目に発症することが多いことがわかっている。
日々、看護していく中で、我々の観察において適度に睡眠していたと思われた患者から「夢か現実かわからないような夢ばかり見ていた。眠れなかった。」と不眠を訴える場合もあるが、反面、警報や医療機器の音などに敏感に反応して開眼し、覚醒していたにも関わらずそれらの記憶がなく、自分自身に睡眠障害が起きていたことを記憶していない患者がいることも体験している。実際の看護では、患者の不眠の観察として、睡眠時間、中途覚醒や熟睡感などを把握して対処していることが多く、患者が体験した夢を含めた不眠の内容まで聴いて検討することはしていない。また、不眠を自覚しない睡眠障害のある患者に対し、看護師としてどのように対処すべきかわからず、とまどっているという現実がある。
不眠に対する患者の自覚の有無に関わらず、ICU患者の「不眠」を検討することはICU看護において重要であるが、先行研究において不眠に対する患者の思いや体験に焦点をあてたものは少ない。本研究は、ICU患者を対象に不眠に関する調査を行い、インタビューを通して対象者の思いや体験を知り、不眠に対する看護を検討することを目的とする。
判定 承認 本報告は全員一致で承認された。