病院のご案内

倫理委員会

平成23年度 第3回委員会審議平成23年9月29日

申請者 小児科医長 高橋 伸
2011−005
「急性胃腸炎に伴うけいれんの臨床像に関する研究:有熱性けいれんの初療とノロウイルス腸炎及びロタウイルス腸炎の比較を中心として」
申請の概要
医療行為及び医学研究の目的
 急性胃腸炎に伴うけいれんでは、重症な電解質異常を伴わない軽症の胃腸炎に伴って発症する無熱性の痙攣発作で、短時間に複数回の発作を繰り返すことを特徴とするいわゆる「軽症胃腸炎に伴うけいれん」と、発熱を伴う痙攣が見られる。しかし、有熱痙攣であっても発作の特徴が「軽症胃腸炎に伴うけいれん」と類似する症例はよく観察され、しばしば熱性痙攣との鑑別に困難を伴うことがある。その結果、有熱痙攣をみた場合、初期治療として熱性痙攣と考えてDZP座薬を用いるか、あるいは「軽症胃腸炎に伴うけいれん」と考えてCBZの内服を選択するか迷うことも稀ではない。一方、「軽症胃腸炎に伴うけいれん」では、ロタウイルス腸炎の頻度が高いとされるが、ロタと同等に流行するノロウイルス腸炎での検討は現在までのところ大変少なく、疾患特異性については結論が出ていない。そこで、今回第1に有熱痙攣の初期治療を確立することを目的として、第2にロタウイルス腸炎とノロウイルス腸炎における痙攣の頻度及び臨床特性の差異を知る目的で、NHOネットワークを利用して、今までにない大規模な症例を集積して、急性胃腸炎に伴うけいれん全体の臨床像を明らかにする。
 
判定 承認 本報告は全員一致で承認された。
申請者 副院長 酒井 浩徳
2011−006
「急性肝炎から急性肝炎重症型・劇症肝炎に至る宿主側因子の検討」
申請の概要
医療行為及び医学研究の目的
 劇症肝炎は予後不良の疾患だが、その発症初期には、通常の急性肝炎と判別できない。急性肝炎患者の1〜3%が劇症化すると推定されているが、どのような場合に重症化し、劇症肝炎に至るのかは未だ不明である。我々は、宿主側の異常な免疫応答が、劇症肝炎の成立に重要な役割を果たしているのではないかと考え、急性肝炎発症時の免疫状態を反映する因子を調査し、その後の経過との相関を検討することで、劇症化の早期予知が可能になるのではないかと考えた。本研究では、急性肝炎を全例登録し、その発症初期の免疫応答を反映する因子(フェリチン・インターロイキン6・インターロイキン10・ミトコンドリアAST)と、患者の臨床経過および予後との相関を検討する。従って、本研究は前向き非介入試験である。
判定 承認 本報告は全員一致で承認された。